「八月の路上に捨てる」
えーと、文藝春秋9月号に掲載された、芥川龍之介賞作品、「八月の路上に捨てる」(伊藤たかみ著)を読みました。
フリーターの主人公が離婚届を出す前日のものがたり。
(あらすじ)
「脚本家志望の主人公・佐藤敦はアルバイトで自販機に缶ジュースの補充や現金回収をして廻る仕事をしている。今日も朝から女性社員の水城さん(バツイチ、子供二人あり)と組み、2トントラックで日本一厳しい(と敦が思っている)都内のルートを廻る予定だ。二人の話題は、もっぱら明日、敦が出すという「離婚届」だ。元気な水城さんは、ぼやぼやしている敦の尻に蹴りをいれながらも、その話に興味津々だ。」
あっさりした文体でたんたんと語られる夏のある一日のお話です。離婚する二人のあいだにできていったお互いの気持ちのへだたりをなかなかうまく描写していると思います。
登場人物に、共感できるところまではいかないのは私の経験が不足しているからでしょう。きっと。
水城さんの方が魅力的だという意見、かなり多いかも。
前回の受賞作「沖で待つ」(絲山秋子著)のテーマは社員同士のお話でしたが、最近のはやりなんでしょうか。こういう職場での男女のものがたりというのは。
上司部下、先輩後輩関係はおもくてつらいから敬遠され気味。あっさり当たり障りのない関係にやすらぎを求めているということかもしれません。
作品に直接関係ないのですが、同誌に掲載されている選考委員の選評の方が私には面白く読めました。とくに宮本輝、石原慎太郎、村上龍の三人は、候補作品それぞれにテキビシー評価。芥川賞は文学の新人発掘の大事な役割を担っているだけに、選考委員の皆さんも大きな期待を抱いているということの表われなんでしょうね。
フリーターの主人公が離婚届を出す前日のものがたり。
(あらすじ)
「脚本家志望の主人公・佐藤敦はアルバイトで自販機に缶ジュースの補充や現金回収をして廻る仕事をしている。今日も朝から女性社員の水城さん(バツイチ、子供二人あり)と組み、2トントラックで日本一厳しい(と敦が思っている)都内のルートを廻る予定だ。二人の話題は、もっぱら明日、敦が出すという「離婚届」だ。元気な水城さんは、ぼやぼやしている敦の尻に蹴りをいれながらも、その話に興味津々だ。」
あっさりした文体でたんたんと語られる夏のある一日のお話です。離婚する二人のあいだにできていったお互いの気持ちのへだたりをなかなかうまく描写していると思います。
登場人物に、共感できるところまではいかないのは私の経験が不足しているからでしょう。きっと。
水城さんの方が魅力的だという意見、かなり多いかも。
前回の受賞作「沖で待つ」(絲山秋子著)のテーマは社員同士のお話でしたが、最近のはやりなんでしょうか。こういう職場での男女のものがたりというのは。
上司部下、先輩後輩関係はおもくてつらいから敬遠され気味。あっさり当たり障りのない関係にやすらぎを求めているということかもしれません。
作品に直接関係ないのですが、同誌に掲載されている選考委員の選評の方が私には面白く読めました。とくに宮本輝、石原慎太郎、村上龍の三人は、候補作品それぞれにテキビシー評価。芥川賞は文学の新人発掘の大事な役割を担っているだけに、選考委員の皆さんも大きな期待を抱いているということの表われなんでしょうね。
![]() | 八月の路上に捨てる 伊藤 たかみ (2006/08/26) 文藝春秋 この商品の詳細を見る |






